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さつき一鉢

(はは)逝きし後憚(はばか)らぬひとつにて家居のわれの足音高し

 

貧血と知りたる後もわれのみの昼餉(ひるげ)にさして手数をかけず

 

われのみの昼餉炬燵(こたつ)に運びくるこの気安さも慣れて思はず

 

魚を焼くにほひまじれる夕風のなまあたたかし街並み行けば

 

家内に眺むは白き花よしとさつき一鉢置きて寝につく

 

一~四句目、祖母が亡くなった翌年の作品で、母が37歳の時でした。

(三句目、少々季節はずれの句が入りました。)

五句目はそれからちょうど10年後の作品になります。

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